MV Agustaが主役のサーキット走行会「MOTO GENERATIONS 2023」にbimota TESI3Dで参加してきましたので、その参加レポートをお届けします。
MOTO GENERATIONSとは?
MOTO GENERATIONSとはMV Agustaが主役のサーキット走行会になります。
今年の開催要項は以下の通りでした。
https://volto-mvagusta.jp/diary/event/moto-generations-2023/
MV Agustaのオーナーであれば参加料が優遇されます。
もちろん、他社製バイクでの参加もOKです!
開催場所は富士スピードウェイと言うこともあり、公道走行では絶対に出せないような速度でバイク走行を楽しむことが出来ます。
グループがA、B、Cと別れており、Cクラスは体験走行という位置付。
自分はCクラスで参加してきました。
開催場所は富士スピードウェイ!
MV Agustaの各モデルが勢ぞろい!
MV Agustaのお祭りということもあり、参加者はほとんどの方がMV Agustaオーナーの方でした。
サーキット走行ということもあり、参加者の殆どがF4やF3・・・というわけではなく、ネイキッドであるBrutaleやDragster、ツーリングモデルのTurismo Veloce(ただし、今回参加されていたのは最上位のRCバージョンのみでした)と、スーパースポーツに限らないラインナップになっていました。
中にはニュルブルクリンクやRUSHなどのスペシャルバージョンのバイクで走行する方も!
もちろん、他社製バイクもOKなので、DucatiのPanigaleV4、ほかDucati Scrambler、YAMAHAのMT-07で参加されている方もいらっしゃいました。
MV Agustaのモデルが集まるパドック前の景色は圧巻!!
Tesi3Dでサーキットを走ってみて
自分が参加したCグループは体験走行クラスです。ただ体験走行とってもサーキット走行なので、ホームストレートでは200Km/hオーバー出ているのではないでしょうか?
なぜ、出ているのではないでしょうか?という予測で書いているのかというと、自分はMAX180Km/hまでしか出せなかったからです。
その状態でぐんぐん前車と離されていったため、おそらく200Km/hくらいは出ているのではという予想です。
ではなぜ180Km/hまでしか、自分は出せなかったのか?
サーキットを走ってみて以下の問題が見えてきました。
技量不足
第一にこれかなと思います。自分のバイクの利用用途はツーリングであり、スポーツ走行はほぼほぼ行ったことがありません。
フルブレーキングやスロットル全開での加速などは当然日常的に行うことはなく、コーナー進入速度や立ち上がりの加速がどうしても他の参加者の方と比べて遅いという問題がありました。
ホームストレートでの加速も当然伸ばすことが出来ず、180Km/hに達する頃には直線も終わりかけてしまいました。
サーキットでタイヤを端まで使えてないマン参上っ!
車体構成
Tesi3DはABS含めて電子制御が一切入っていません。つまり、フルブレーキングを行い万が一フロントがロックするような事があれば即転倒!500万円のバイクが鉄くずとなる恐れがありました。
そのような恐怖もあり、そもそも速度を出すことが出来ませんでした。
Tesi3Dのスペックを見るとスリッパークラッチこそ導入されているものの、急激なシフトダウンにより車体が滑るような挙動が発生したことがあったため、以降はシフト操作も慎重にならざるを得ませんでした。(おそらく瞬間的にリアがロックした)
当然、クイックシフターアップ/ダウンは入っていませんので、サーキット走行中はクラッチを繋ぐ操作も慎重に行うようにしました。
車体を構成しているパーツがとてもシンプルなTesi3D
風圧の問題
Tesi3Dはネイキッドバイクのため、速度が上がるほど風圧の影響を受けます。
特に160Km/hを超えてくると、ハンドルから手を離されそうになるほどの風圧となっていました。
また、風の影響なのか、180Km/hになると、直線を走っていてもハンドルが左右に揺さぶれる(シミー現象)ようになり、これ以上速度を出すと確実にクラッシュすると判断したため、この速度以上は出さないようにしました。
上位クラスの方の走行シーン。カメラのオートモードで撮影すると、姿を捉えることすら難しい
Tesi3Dはツーリング用途に使おうと決意
もともとハブステアという機構は高速走行時に効果を発揮する仕組みなのですが、今回サーキットを走ってわかったことは「少なくとも自分にはハブステアのメリットはわからない」ということ。
ハブステアの機構を生かした走りをしようと思ったら、一体どれくらいの練習を行えば良いのか想像が付きません。
また、自分自身「速度を出す」ということにそれほど興味が無いことも改めて認識しました。
走行会が終わり、峠道や幹線道路を適切な速度で走っているときが一番安心して走れるし、気持ちも良い。
今後サーキットを走るのであれば、ある程度装備がしっかりしているバイクで走りたいと思いました。
例えばコーナーリングABS、トラクションコントロール、クイックシフター、スリッパークラッチ、ハンドルダンパー、etc
自分みたいな素人がサーキット走行をするのであれば、電子制御の力を借りないと難しいということがわかったと同時に、これらの電子制御の恩恵は計り知れないものだと感じた一日でした。
富士スピードウェイのダンロップゲートにて。恐怖を感じた部分もありましたが、バイクで1日遊んだことは久しぶりなので楽しい1日となりました。