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ローカル動画生成ツール「FramePack」をRTX2080で試す

昨今話題のローカル動画生成環境「FramePack」ですが、ターゲットとしている環境がRTX30XXシリーズからでした・・・

自分が利用しているPCはRTX2080のため、本家版は動作せず、RTX20XXシリーズでも動作するよう改良されたフォーク版を利用することにしました

RTX20XXシリーズでも動作するフォーク版の環境を構築する

導入環境は以下になります
・OSはWindows11
・グラボRTX2080
・メモリ24GB

Anacondaで環境作成

Anacondaを利用してPython 3.10の環境を作成します
Anaconda Navigatorを利用して作成すると簡単です

環境構築後は環境名横の「再生ボタン」をクリックすれば環境が有効化されたプロンプトが開きます

Git Cloneと必須コンポーネントのインストール

まずは以下を実行

pip install torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu126

プロンプト上でプログラムを保存したいディレクトリに移動したのち、以下を実行

git clone https://github.com/freely-boss/FramePack-nv20.git

FramePack-nv20というディレクトリができているはずなので、この中に移動し、以下を実行

pip install -r requirements.txt

自動で必要なコンポーネントがインストールされるので、インストール完了後、以下を実行
初回起動時に必要なモデルがダウンロードされるため、起動までそこそこ時間がかかります

python demo_gradio.py

以上で完了
プロンプトに以下の表示が出たら、ブラウザから「http://localhost:7860」にアクセスします

* Running on local URL:  http://0.0.0.0:7860

To create a public link, set `share=True` in `launch()`.

ブラウザにアクセスすると、以下のような画面が表示されます

動くは動くが、かなり厳しい

以上で環境構築自体は終了ですが、実際に動かすとかなり動作が厳しかったです
具体的には、24GBのメモリはすべて利用され、仮想メモリが利用されるため動作が遅い
デフォルト設定では5秒の動画を作成するのに、35分 * 25ステップで16時間ほどかかる計算となってしまいました

また、本家版ではf1というより効率的に動画を作成するための改良がくわえられたバージョンが発表されていますが、フォーク版は対応なし

現実問題、アニメ生成AIで遊ぼうと思ったら、RTX30XXシリーズ以上のグラフィックボードを準備するのが現実的だと感じました

自分みたいに、お金に余裕がなくRTX30XXシリーズが準備できないっ、けど動かしいてみたいっていう人以外は、正直おすすめできない感じです

自分もお金貯めて、グラフィックボードを新調したいと思いました。RTX20XXシリーズも、気が付けば発売から6年くらいたっていますしね・・・

生成を開始したところ、メモリ上限に即ぶち当たり、限界を迎えた我がパソコン・・・

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